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『…やってみるか。。』
ポツリと独白のように呟く。
『えっ!?』
『俺も魔王退治に付き合ってやるよ!!パパッと倒してドーンと平和にしてやろーぜ!!』
『ほ、ほんとですか!?や、やったぁ!!』
セシルは喜びを表すかのように俺の両手を掴みブンブン上下に振り回した。
『お、おい、そんなにはしゃぐなって!!』
『だって僕嬉しいんです!!初めて出来た仲間なんですから!!』
屈託のない笑顔で本当に嬉しそうに話す。
なんだか俺も悪い気はしない。
(仲間か…なんだか照れるな。)
『と、とりあえず!!俺は一度家に帰って準備を整えるから!!お前はどうする?』
『お前じゃないです!!セシルです!!セシル・ネオアントニオEZです!!』
『・・・』
俺の中に殺意と後悔が入り乱れた一瞬だった。
『まぁ…じゃぁ、とりあえずセシルも来いよ。』
『イィんですか!?行きます!!行きますー!!』
こうして俺達は酒場を後にして、町外れにある道具屋(俺の家)へと向かった。
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