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その答えにたどり着いたと同時に
俺の中に,えも言われぬ親近感が沸いて来てしまった。
(俺も家の中じゃ穀潰し扱いだもんな…俺は追い出されたりはしてないが…実はコイツ…可哀相な奴なのかもな…)
『どうしました?』
俺がしばらく黙り込んでいると、痺れを切らしたのかセシルが尋ねてきた。
『いや、、なんでもねぇ。ちょっと考え事をな…』
『考えるも何も魔王を倒さなければ世界に平和はやってこないんですよ!?迷ってる場合じゃないですよ!!』
相変わらず熱弁をふるうセシル。
(コイツは自分が追い出されたなんて夢にも思ってないんだろうな…
魔王退治か…俺にも何か出来るだろうか?
事実上、追い出されたとはいえコイツは魔王退治って目標に向かって歩きはじめたんだ。
…俺は、、、?
いつもなんとなく女を抱き、なんとなく寝て、なんとなく毎日を過ごしていた。
今からでも遅くはないだろうか?
俺にも何か本気になれるものが出来るだろうか?)
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