孤高の帝王

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原点のできた人は強い 男は勝つために練習を今までの倍以上にした 誰もが見ても明らかなオーバーワーク 日が出る前に走りだし、日が落ちても照明を焚いてまで練習に励んだ 確かに苦しかった ときには血を吐いてまで練習をもした 嵐が来ても練習をした どんなに苦しくても辛くても弱音一つ吐かなかった むしろ笑いさえ出てくる厳しさだった 激しい練習に着いてくる者はいなくなった コーチにさえ、さじを投げられ捨てられた ゆえに一人になった しかし寂しさは感じなかった すべては女の笑顔を見るためにやっていった 男は孤高の中の唯一の安らぎを求め自分を痛め付けた
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