次の日、友達と。

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「そういえば、結局どうしたの?矢口君」 紅城がオレにそう訊いてきた。 「あ…えっと、オレが傷口を開かせてしまったというか…ね、3組の天祢冬子さんにフラれた記憶をちょっと…」 「へぇ…て事は…」 紅城は少し考える素振りを見せて、次にオレにとって衝撃的な一言を浴びせた。 「捺希が天祢さんに告白されたのかな?」 「!!!!」 「当たり?」 「………」 相変わらずその洞察力は天晴れだ。 紅城はオレの親友でありながら、謎キャラであり頭のキレる奴(その上イケメン)。 だから紅城に相談したかったんだ。 夢に思えていた昨日が、オレの脳内で現実だと修正されていく。 「……紅城、実は…」 オレは、紅城に打ち明けた。
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