天祢捺希と天祢冬子。

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―そうだ。 放課後―何となく帰る気になれなくて、陽当たりの良い窓際の自分の席でうとうとしていた。 暫くして、机に瓶みたいな、何かが置かれたんだ。 中には液体が入ってて、蓋が開いていたそれを吸ってしまったんだ。 「安心して、ただの睡眠薬だから!捺希が眠った後、私が裏道とか人のいない所から運んだんだよ」 「運んだ∑!?1人で!?」 「だって捺希、男子の割にすごい軽いんだもん、もっと食べなきゃだめだよ?」 確かにオレ背も小さいし、ご飯も滅多におかわりしないし、筋肉もたいして無いけどさ… 「な…何でそんな事してまでオレを…っ!」 と、オレがそう言った瞬間―
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