第九章

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「あ……ルナちゃんおはよう」 眠そうにあくびをしながらメルは朝の挨拶をした。 同時に眠っていた事により凝り固まった体を伸びをする事で引き伸ばす。 「ほら、朝ご飯の用意が出来たっていうからさ。早く支度して行こうよ」 「そうだね~ご飯は温かい方が良いよね~」 メルは話が噛み合ってるのかいないのか微妙に判断しにくい返答をした。 昨晩は寝るのがいつもより少し遅かったからまだ眠いのかもしれない。 これは、本番組が入手した貴重なしっかりしていないメルである。 今週のザ・ベスト。 数分後何とか完全に目を覚ましたメルはルナと共に食堂へと向かう事にした。 食堂は確か一階だった筈だ。 しかし、食堂を捜すには及ばなかった。 先程の使用人とはまた別の使用人が部屋の扉の前で待機していたのだ。 彼女はメル達を食堂へと案内してくれる係らしい。 よく見ると、爺さんの部屋の前にもわざわざ別の使用人が待機していた。
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