十四章

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「なんでって……前皆でスラムに行った時に会ったの…。」 「なんでその時に言わないんですか?だから戻って来るとき遅かったんですね。」 「ごめん……。」 ヒカルはシュンとなった。 「過ぎたことなんでもういいですけど……問題は……。」 「なんで俺の事を知ってるかって事だよね。」 「そうです、じゃあ俺は誰を相手しましょうか?」 「ひゃはっ、おめぇは俺とだし。うひゃはははっ!」 名乗り出たのは黄色い服を着たひょろりと背の高い男だった。 「あんた五月蝿いですよ?俺は五月蝿い奴は嫌いです。」 「ぎゃはははっ!その緑の奴も同じだろぉが!」 「んふふっ、一緒にしないでくれます?こいつは………」 リュウヤはヒカルを引き寄せた。 「そりゃ五月蝿いし、トラブル起こしまくるし、その他諸々ですけど…「おいっ!「このチームにはなくてはならない存在です。実際、彼の笑顔で何度救われた事か……あんたには出来ますか?」 リュウヤは挑発するように笑ってみた。 「はっ、滑稽だね、いつかそんな感情なんて無くなるさ。」 「それはあんたでしょう?何?嫉妬してるんですか?」 「はっ?!んなはずねぇだろ?なんでおめぇらみてえな偽善者連中に……。」 「そうですか……俺らは偽善者…。なら、あなたの言う善者とはなんですか?もしかしてあなた自身?」 さらにリュウヤは挑発し、それに怒った男は電撃を飛ばしてきた。 「危ないですねぇ……。あー……初対面ですし、名前ぐらい名乗っておきますか…俺はリュウヤです。あなたは?」 「お前に教える筋合いなん…「ナイト…。」ってめぇっ!」 「青い方ありがとうございます。ナイトですか……じゃあ嫉妬くんで。」 「なっ?!」 「知ってます?とある国の言葉でナイトは嫉妬を意味するそうですよ?まさに今のあなたですね。」 んふふっとリュウヤは薄ら笑いし逆上したナイトは、また電撃を飛ばした。 「貴様ぁぁぁっ!ざけんじゃねぇ!」 「んふふ、こんなの目にも留まる速さなんですけど。」 リュウヤはスルリと電撃を避け、顔を伏せた。 「今の俺にとっては……ね?」 そして再び顔を上げた時、リュウヤの片目は赤かった。 .
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