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「なんでって……前皆でスラムに行った時に会ったの…。」
「なんでその時に言わないんですか?だから戻って来るとき遅かったんですね。」
「ごめん……。」
ヒカルはシュンとなった。
「過ぎたことなんでもういいですけど……問題は……。」
「なんで俺の事を知ってるかって事だよね。」
「そうです、じゃあ俺は誰を相手しましょうか?」
「ひゃはっ、おめぇは俺とだし。うひゃはははっ!」
名乗り出たのは黄色い服を着たひょろりと背の高い男だった。
「あんた五月蝿いですよ?俺は五月蝿い奴は嫌いです。」
「ぎゃはははっ!その緑の奴も同じだろぉが!」
「んふふっ、一緒にしないでくれます?こいつは………」
リュウヤはヒカルを引き寄せた。
「そりゃ五月蝿いし、トラブル起こしまくるし、その他諸々ですけど…「おいっ!「このチームにはなくてはならない存在です。実際、彼の笑顔で何度救われた事か……あんたには出来ますか?」
リュウヤは挑発するように笑ってみた。
「はっ、滑稽だね、いつかそんな感情なんて無くなるさ。」
「それはあんたでしょう?何?嫉妬してるんですか?」
「はっ?!んなはずねぇだろ?なんでおめぇらみてえな偽善者連中に……。」
「そうですか……俺らは偽善者…。なら、あなたの言う善者とはなんですか?もしかしてあなた自身?」
さらにリュウヤは挑発し、それに怒った男は電撃を飛ばしてきた。
「危ないですねぇ……。あー……初対面ですし、名前ぐらい名乗っておきますか…俺はリュウヤです。あなたは?」
「お前に教える筋合いなん…「ナイト…。」ってめぇっ!」
「青い方ありがとうございます。ナイトですか……じゃあ嫉妬くんで。」
「なっ?!」
「知ってます?とある国の言葉でナイトは嫉妬を意味するそうですよ?まさに今のあなたですね。」
んふふっとリュウヤは薄ら笑いし逆上したナイトは、また電撃を飛ばした。
「貴様ぁぁぁっ!ざけんじゃねぇ!」
「んふふ、こんなの目にも留まる速さなんですけど。」
リュウヤはスルリと電撃を避け、顔を伏せた。
「今の俺にとっては……ね?」
そして再び顔を上げた時、リュウヤの片目は赤かった。
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