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「ほう、やるではないか。」
「お前もな。」
布が少し焦げている。避ける際に炎を飛ばしていたようだ。
「だが、まだまだだ………。」
「へぇ…お前青の種族かと思ったら紫なんだ……。」
「ち…違う……俺はそんな中途半端な奴らじゃない!」
「認めろよ、同じ種族の俺にはわかるぜ。」
「違うと言っているだろうっ!」
「ってぇな……少しは冷静になろうよ。」
「五月蝿いっ!」
氷で覆った拳で殴り掛かって来るがハヤトはそれを簡単にかわす。
「ルナー・プラーミャ!」
それは拳に当たり氷は砕け溶けた。
「……い゛っ?!」
「調子に乗るなよ………。」
ハヤトの四肢にはに再び氷結した氷の柱が突き刺さっていた。
血が滴っている。
「ちっ……動けねぇ……しかも痛ぇし……あ゛ーっムカつく!」
「………………。」
青い奴はハヤトを見下し、とどめを刺そうとした。
しかし、…………………
「魔力の流れがおかしい……。」
突如辺りに異常な魔力が溢れた。その場にいた者全員が振り返る。
「アハハハハハハハハハッ…。」
そこには、けたましく狂ったように笑うユウがいた。
―ユウVSレツ―
少し前……
「ユウさ………ほんとに炎しか使えないの?」
「う…五月蝿いな……十八番なんだよ、遠距離がさ。」
「それってただ理由付けてるだけじゃね?大地系も遠距離だけど……。」
「人の揚げ足ばっか取んなよ!」
レツは苦笑しつつ魔法を放つ。
地面が割れそこから岩の柱が飛び出した。
「危なっ、つーか足場ねぇよ!」
「周りを見ないお前が悪い。それと、遠距離得意ならやってみろよ……ほらっ…。」
「エルプシオンッ!」
ドンッと大きな音を立てて溶岩が噴き出した。レツが作り上げた地形を上手く利用したようだ。
「やるじゃん、だけどこっからどうやって攻撃すんのさ。」
「こうやってだよっ!」
ユウは溶岩を操りレツへと飛ばした。しかし簡単に弾かれる。
「なっ……?!」
「大地系のエキスパートに中間の魔法を使うなんて弾くのはおろか操る事だってできる。」
レツは間接的に溶岩を巻き取りユウに飛ばす。
先程とは真逆の光景。
「当たるのが嫌なら防いでみろよ、出来ないようなら死ぬぜ?」
蛇の様に溶岩を操りユウを困惑させた。
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