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「リュウヤ……リュウ………。」
息が浅い。
それに若干吐血していた。
「おねがい……おねがいだから……。」
ぎゅっと強く抱きしめる。
しかし無情にも血は止まらない。
「おねがい……リュウヤを助けてよぉ………。」
「………で……。」
「えっ?!」
「………い……で…。」
リュウヤだった。
微かだが口が動いた。
ぼんやりとした目でヒカルを見た。
「リュウヤっ!」
「な……かな…い………で…。」
その一言を言ってゆっくりと瞳を閉じた。
「りゅっ………うん、泣かないよ……泣かないから……。」
またふわりとペンダントから光が出た。
リュウヤを覆い傷が癒えていく。
しばらくしてうっすらと目を開いた。
「……ん………。」
「リュウヤぁっ!」
「……何がどうなって………。」
「大切な人が俺らを助けてくれたよ。」
「あっ……。」
そして今自分が光に覆われているのに気が付いた。
「んふふっあなた泣いてたんですか?」
「……えへへっ…。」
「ごめんなさい、油断した俺が悪いんです。」
そう言ってヒカルの涙を拭った。少しヒカルは照れる。
ペンダントの石が輝き、一筋の光を放った。その光はリュウヤ、ハヤト、コウイチの順に巡り最後にユウに当たる。
「……………?」
しばらく当たっていた光はパッと消えた。それと共に辺りを覆っていた禍禍しい気配も消える。
「………少しだけ……思い出した……。」
ユウは今まで伏せていた顔を上げた。
その顔には今までとは違う瞳の輝きが見えた。
「レツ……お前は俺のなんなんだ………?」
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