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受付を通って城門を抜けると地平線の向こうに山脈が見えた。
「うっわぁ!いい天気!まさに旅日和だよね!」
「そうだな、つーかあっちまで何時間掛かるっけ?」
「だいたいねー……5時間弱!」
「OK!じゃあ集落あったらそこで休憩するな?」
「わかった!このお馬さんも疲れちゃうもんねっ!」
五人が乗っている馬車の横を馬に乗った旅人が越していった。
「皆どこに行くんだろーね?」
「さあ……?しかしいい天気だな。」
「だねーっ!俺ちょっと飛んでくる!」
「あっ……ちょっ………!」
ハヤトが言い終わる前にヒカルは飛んでいってしまった。
「ったく………まぁいいや、一人になって静かだし……。」
なっ……と言ってクロを撫でた。
「ひゃっほーいっ!」
空を切ってヒカルはどんどん上に上がっていく。
「風つえーっ!ユウちゃん連れて来たら面白かったかな?絶対騒ぎ出すんだろーな!」
そう言ってぐるぐると回転を繰り返す。十回ぐらい回るとさすがに目が回ったらしくふらふらと宙を漂った。
「うわわっ……目が………ん…………あれ……。」
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