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生き急いでいた。 はずなのに、まだやり残したことばかりが目につく。 そのことだけが悔やまれた。 でも、だからといってもう時間はない。 残された時間は、あと残りわずか。 私には無限だと思っていた時間が、今日、カウントダウンに変わる。 死へのカウントダウン。 なのに、不思議と怖くなかった。 これは強がりでもない。 なんとなく、今日の日のことを予測していたんだと思う。 だから、私は死んだらあの空と一体化するだけ。 私は、空になる。 ただ無機質な、それでいて色んな色や顔を持つ空に―――。 私はそんな空に近い将来なるのだ。 そして、あの空からこの世を眺める、そんな日がもう時期来るのだ。
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