6/8
前へ
/48ページ
次へ
見知らぬ街。 そこにひとり、私がいる。 なんとも不思議な感じだった。 なんの目的も持たない私は、病気と引き換えに自由を手にする。 自由という孤独を。 社会から取り残され置いていかれる。 時間だけがただただ流れ続け、そして私から通りすぎていく。 あの忙(せわ)しかった日々は、今はない。 無限に感じる時間。 でも、そうじゃないことも知っている。 無限に感じるのは、ただの幻想であり錯覚なだけ、と―――。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加