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見知らぬ街。
そこにひとり、私がいる。
なんとも不思議な感じだった。
なんの目的も持たない私は、病気と引き換えに自由を手にする。
自由という孤独を。
社会から取り残され置いていかれる。
時間だけがただただ流れ続け、そして私から通りすぎていく。
あの忙(せわ)しかった日々は、今はない。
無限に感じる時間。
でも、そうじゃないことも知っている。
無限に感じるのは、ただの幻想であり錯覚なだけ、と―――。
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