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さてと…
今日は早く寝てみるかな…
と呟いてみるも、眠れる気がしない。
躰は疲れている。
でも、頭は冴えているのだ。
私は仕方なく、ベッドに投げ捨てたガイドブックを手に取り眺めることにした。
ひとり気ままに行動出来るのは、たぶん2~3日のことだろう。
あとは、強制的に叔父が迎えに来て、私は山奥に連れて行かれてしまう。
山奥、というのは、勝手な憶測だ。
けれど、母の話や写真からしてもだ、山だ山。
山なんて、北海道にいれば見飽きるくらい見飽きている。
なのに、ここでも山を見させられるなんて…
やっぱり、ヤダ…
とは、面と向かって言えない。
だから、なんとかして叔父の家に行かない方法を探さなくては。
どんな理由でもいい。
行かない方法を見つけなきゃ―――。
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