海の深くから

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美しい蒼だけを人に見せて、黒い本性は隠してる 優美な珊瑚を覗かせて、醜い魚は押し込めて ひとりになると、光も届かぬ海溝へ 水圧を武器に、全てを拒絶して だけど、 そんな僕だけど いつでも仲間がいてくれる 同じ傷をいたわりながら、違う道を歩いてきた友が 肩を並べて歩いてくれる 派手な姿でなくとも、誰にも認めてくれなくとも 僕はそれで十分だったのかもしれない
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