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次の日から毎日竜希は
あたしのバイト先に来ては
にこにこと私を見ていた。
そんな竜希のおかげで
バイトが楽しかったし
早くバイトを上がって
竜希と話したかった。
…もうその時点で
あたしの心は竜希にいっていたのだと思う。
バイトを上がって私服に着替え
座っている竜希の元へ急ぐ。
「お待たせしましたぁ」
『お疲れ~♪
うっわ、私服もほんま可愛い。
どないしよー…』
聞き慣れない関西弁と
褒められる台詞がくすぐったい。
竜希は大阪から長期出張で
あたしの地元に来てるらしい。
あたしみたいな田舎の女の子
どこが可愛いのか不思議だったけど
やっぱり可愛いって言われると嬉しくて
頑張っている自分がいた。
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