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「・・・はい。どちら様ですか?」
「もしもし花鈴(カリン)?春菜です。」
春菜が電話をかけたのは、李亜の友達の母でもある志田花鈴(シダカリン)。
同い年の息子がいるからというのもあり、花鈴に電話をかけたのだ。
「なんだ春菜かぁ。どした?」
電話の向こうでは子供がはしゃいでいる声が聞こえる。
「ねぇ花鈴。真矢斗(マヤト)君って、いきなり泣き出して、いつまでも泣き止まない事ってある?」
「え?どしたのいきなり・・。うーん・・・真矢斗は無かったなぁ。・・・なんで?」
「優美がね・・・ずーっと泣きっぱなしで泣き止まないの。」
春菜は声を震わせる。
「・・え・・・?・・どのくらい泣いてるの?」
「・・・多分・・・30分くらい・・・・」
「そか・・・。一応様子みな?大丈夫だよ。きっと。」
「・・・うん・・・」
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