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俺は知らない間に彼女に目が行くようになっていた。
彼女のことが好きになっていた。
中学生になっても好きな気持ちは変わらなかったが1、2年生の時は同じクラスにはなれず気持ちも伝えられないまま3年のクラス替え。
俺と彼女は同じクラスになった。
でも2年間まともに話せなかった僕たちは恥ずかしさからか同じクラスになってもなかなか話せなかった。
でもそこは互いに時間がたつににつれて以前のように戻っていた。
そして中学の修学旅行の時期がやって来た。
僕はまた彼女と同じ班になりたいと願っていた。
でも同じ班にはなれなかった。
男女の組み合わせはくじで決めることになったらだ。
そしてその日の夕方野球部だった僕が部活を終えて1人で帰ろうとしているとバスケ部だった彼女と校門でバッタリ合って一緒に帰ることになった。
話題はやっぱり修学旅行の話になった。
話していると彼女は「小学生の時みたいに一緒の班になりたかったね。」
そう言っていた。
俺はドキっとした。
そして俺は照れて「俺は別に誰でもよかったけど。」
そんなことを言ってしまった。
彼女は笑っていたが俺は心の中で泣いていた。
今考えれば彼女も僕に気があったかもしれない。
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