あいして

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  彼が愛しているのは、彼とは正反対の性格をした彼。 柔らかい太陽みたいな笑顔が似合う人。 誰にでも別け隔てなく優しい人。 人の痛みををわかってあげれる人。 阿井雅。 自分の友人のなかで、郡を抜いて優しい彼が、寿の好きな人。 「寿、明日…ひま?」 「悪ぃ、明日は阿井ちゃんと約束してる。」 「そ…か、わかった。ごめんな。」 寿の部屋。 いつものように遊びに来ては、仕事とか、雑誌とか、友人と話すような会話。 恋人のような甘さは、ない。 代わりにあるのは、親友みたいに、なんでも話せる仲。 そして、明日は、 「たぶん、泊まると思う。」 付き合って1年目の記念日。 .
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