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[おはよう。香澄。]
香澄…
少女の名前だ。
少女は俯いていた顔を
起こし
笑顔で
[おはよう!]
父は
[香澄~遅かったな?
遅刻するぞ
早く食べなさい。]
なんの変哲も無い…
ごくごく普通の風景。
[お弁当…置いて置いたから。忘れないでね、]
[ハーイ]
元気そうな少女…
でもそれは
家の中だけ…
母も父も知らない…
少女が苦しんでいる
ことに
少女は精一杯の大きな声で
[行ってきます!]
学校にむかった。
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