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押し入れから綺麗に畳まれた
敷き布団やシーツ、掛け布団等々...
それを敷き、寝る準備を進める。
景「よし、これで寝れるな・・・」
少々疲れも有ってか直ぐに
「お休みなさい」と言い床についた。
少年睡眠中...
景「ん・・・」
光が目に染みる。
普段見慣れた白い壁紙の天井はなく、
変わりに
木の木目がはっきりと分かる
そんな天井が目に入ってきた。
景「紫さん?」
呼んでも反応はない。
とりあえず布団は畳み直し、
部屋の隅に置いておいて
襖を開けて廊下に出る。
中庭。
頭に猫耳と帽子、二本の尻尾の
少女が掃除をしていた。
景「あの・・・」
?「誰ですか!?」
口調こそ丁寧だが
キツい言い方な所を聞くと
警戒心丸出しだ。
景「怪しい者じゃない、
そして此処の世界の住人に
つい先程なった。
名前は長月 景だ」
橙「私は橙(チェン)です。
じゃあ訊くけど、
貴方は何故此処に?」
景「俺も何か分からないまま、
紫に連れてこられたんだ」
橙「紫様に?」
景「ああ」
橙「じゃあ取りあえずは危険では
無さそうですね
その話が本当であればですけど」
景「疑いを解いてくれよ・・・
武器も持ってないし多分安全だ」
両手を上に上げる。
所謂降伏のポーズみたいな。
?「橙、掃除は終わったか?」
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