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紫
「そうねぇ・・・じゃあそこにある
小石を能力で変えてみなさい」
ちょうど景の足元に転がっていた
何の変哲もない小石を指差す。
景
「あ、はい」
そしてそれを拾い上げ、
少し念じるような仕草。
そして一瞬発光した後に石は
景
「何ですか?これ・・・」
妙な形の刃物に変化した。
橙
「これは・・・何ですか?」
藍
「これは苦無(クナイ)だな。
用途は・・・景本人が
よく知ってるだろう」
景
「何というか・・・近距離にも
遠距離にも使えそうです・・・」
橙
「と言うと?」
景
「見た目刃物としての
使用は勿論先端に
穴が有りますから
紐や鎖を通せば鎖鎌みたいに
出来そうですね、普通に投げても
良いかもしれません」
藍
「ふむ、なかなかの頭の
回転だな、なぁ橙」
どや顔の藍。
橙
「はい!すごいと思います!」
(あの人なんで鎖鎌なんて
知ってるんだろ)
景
(何か純粋で橙ちゃん可愛いなぁ)
そんな和みムード全開な
一行を尻目に紫は
本気で景について考えていた
紫
(景はポールを槍に
石を苦無に変化させた・・・
つまりある程度は元の物以上の
パワーは出ない物に
変化すると予想がつく・・・
火薬を使用したものや
燃料を必要とするものは
無理・・・という具合かしら)
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