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「ほら、早くこっちに来い」
「…はい」
制服を着崩している男子に呼ばれ、渋々近寄る女子。
ソフアに座っている男子生徒に呼ばれた女子生徒は、普通科生徒会会長の林原 萌絵だ。
髪の毛は腰まであり、目は丸い。
学園一の美少女だ。
「なんですか…きゃ!?何するんですか!?飛鳥さ…ん!?」
飛鳥と呼ばれた男子生徒は、芸能科生徒会会長 黒井 飛鳥だ。
学園の王子の一人で、髪は黒い。
誰もが認める美少年だ。
「何度言ったら分かる?敬語を使うな」
飛鳥は無理矢理キスをして、萌絵を押し倒す。
「そんな事言われても…困ります」
萌絵は顔を背ける。
「こっち見--…」
「やっほー…あー!?」
生徒会室の扉が勢い良く開き、小柄な男子生徒が入って来た。
生徒会のメンバーであり、学園の王子の一人の村上 空羽だ。
「萌絵は僕のなのー!!」
「ひゃあ!?空羽ちゃん…っ」
空羽は顔に似合わず力が強い。
だが、よく女の子に見られてしまう。
「空羽、先に行っても良いとは…。…空羽?」
声が聞こえた方を見ると空羽を睨んでいる美少年が立っている。
「に…兄ちゃん」
村上 翔空(とあ)。
空羽の兄だ。
「くーうーちゃーん?降ろしてくれませんか?」
翔空の視線に耐え切れず話しかける。
空羽は、仕方ないなぁと言いながら床に降ろす。
床に足が着いた瞬間、空羽の悲鳴と凄い音が聞こえる。
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