(´<_` )は気付くようです

12/20
前へ
/23ページ
次へ
(´<_` )「……マスター」 (´・ω・`)「うん?なんだい?」 (´<_` )「俺には、兄がいるんだ」 (´・ω・`)「…………」 コーヒーカップを磨いていたマスターは一瞬顔を上げ、しかしまたすぐに下を向いてコーヒーカップを磨く。 興味がないのか、それとも、そのまま話せという意味なのか。俺は後者だと捉え、話を続けることにした。 (´<_` )「意味わかんねぇんだ、死んだと思ったら生き返りやがるし、あいつ一回死んでも俺のことばっか構ってきやがる」 (´・ω・`)「…………」 (´<_` )「鬱陶しくて仕方がねぇ。俺の為に生き返っただ?死んで欲しいと頼んだのは俺だ、迷惑だとわかんねぇのかあの馬鹿」 (´・ω・`)「…………」 (´<_` )「はぁ、まぁその兄もあと1時間もしたらまた逝っちまうんだけどな」 (´・ω・`)「……君は、お兄さんが嫌いなの?」 下を向いたまま、俺に質問をしてくるがマスター……そんなの見てたらわかるだろう?当たり前じゃないか。 (´<_` )「マスター、これが好きなように見えるか?」 心の底から嫌いだ。大っ嫌いだ。この気持ちに偽りなんか、ない。 (´・ω・`)「見えなくもないよ、僕には」 (´<_` )「はは、あるわけないよマスター」 、
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

175人が本棚に入れています
本棚に追加