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そして俺は、謝罪の言葉を述べる。文字にすれば、『ごめんなさい』の6文字だった。ただこの時に伝えた『ごめんなさい』は、俺が今までに言ったどの『ごめんなさい』よりも、重い。
(´<_`;)「…………っ」
兄貴の顔は伺えない。恐怖に、肩が震える。わかっているんだ。俺が兄貴にしてきた事は、いくら心が篭っていようが、たったの6文字で償えるものではない。
許してくれと、言える立場ではない。ただ伝えたかっただけなのだ。自分勝手な話ではあるが、このままで終わらせることはどうしてもできなかった。
( ´_ゝ`)「弟者」
(´<_`;)「兄貴!!」
兄貴が声を発する。俺は顔を上げ、それを遮るようにもうひとつの『言わなきゃならねぇこと』を言う。
俺が一番、伝えたかった事。届け、届け。感謝を表す、5文字の言葉。
「『 』」
、
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