(´<_` )は気付くようです

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「いっ……いやぁぁあぁああっ!!!!」 「兄者!!兄者返事しろ!!!兄者っっ!!!!!」 ここは、病院の一室。目の前で横たわっているのは、俺の二歳年上の実の兄である。 (´<_` )「……………」 死んだ。兄が死んだ。すげぇ。兄が死んだ。しかしイマイチ現実味がねぇ。夢を見てるのか? 医者が、兄の目を開け懐中電灯で瞳孔を照らす。 「午後21時19分、ご臨終です」 俺が19だから、奴は21か。まぁ良く生きたんじゃねぇの?そして俺もよく堪えた。ついに解放されると思うと、なんと晴々しい気分か! さて、さっさと帰ってシコって寝よう。と思ったが母も父も、その場から動こうとしない。 こういう時に思うんだが、ここに1時間いようと1秒だろうと、奴が死んだっつー事実は変わんねぇのに……なんで留まろうとすんだろな?乙としか言えねぇ。 ふと兄の顔を見た。右の眉から頬にかけて、擦り傷がある。地面に擦り付けられたんだろうな。痛そ。 あー、俺じゃなくてよかった。一番にこんな感想が浮かんだ俺は最低だろうか。まぁいいや。俺はタクシー使ってでも帰るからな。 じゃ。 、
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