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いつもとは違う道。
なんだか新鮮だ。
今なら起こられても大丈夫な気がする。
「そろそろ家に帰ろうかな」
俺はつぶやいた。
「そうだな‼」
後ろからいきなり声がした。
「⁉⁉⁉」
驚いて勢いよく風を切って後ろをむくと達也が立っていた。
「お前、いつのまに」
冷静に俺は言った。
と、達也の返事を聞く前に強い眠気が俺を襲った。足がふらつく。
「ハク?どうした?」
心配そうに達也が声をかける。
「目がか…す……む………」
ギリギリな状態で俺は言った。
「ハク⁉ハク⁉」
達也が俺を呼ぶ声が
薄くなる。
ー死ー
その一文字が俺の頭を
よぎった。
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