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真っ青な空が茜色に姿を変える頃、他の生徒達は、皆下校して行く中、俺は下駄箱に置かれた一枚の紙きれを手に取っていた。
『二丁目の路地裏に来い』
「ちっ……またかよ」
俺は高校に入ってから飽きるほど、上の学年の輩に呼び出しをされていた。
まぁ、額にバンダナ巻いた目付きの悪い後輩見れば……こらしめたくもなるよな。
俺は、放棄したら後々面倒な事になるのを知っているため、渋々呼び出された場所へと向かった。
その時、俺の携帯電話に着信があった事を気付かずに。
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