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姫は
少しびっくりして
薔薇を見つめました
《貴女はとても心が美しいのに
何故買ってしまったの?》
薔薇が姫に向かって問いかけます
《僕を見ちゃ駄目
綺麗と思ってはいけない》
『どういう事?』
《あのお婆さんは
とっても悪い魔女なんだ
だから僕に魔法をかけて
僕を見て美しいと思った人に
僕の種が出来て、
それが伸びると
心が汚くなってしまうんだ》
『まぁ怖い』
《だから見ないで
貴女を傷つけたくないから》
『でも彼方は美しいもの』
《あぁ……
もぅ貴女の心に
僕の種が宿ってしまったんだね…》
『そんな事ないわ
だって笑えるもの
心が汚れた人は
笑えないと
お父様が言っていたもの』
《…………》
薔薇は答えてくれませんでした
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