飾り姫

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そして 声のする部屋の中を覗いてみたら 『お父様……お母様………?』 笑っていないお父様 と 楽しそうじゃないお母様 が居ました それを見たお姫様は 『あぁ…… お母様もお父様も 心が汚れてしまったのね……』 と呟きました <<ザシュッ…!>> 『……汚れた心は 洗ってあげなきゃ……』 と呟きながら お父様とお母様の身体を引き裂き、 心を探していました <<…ザシュッ…!!>> <<グチュ>> <<ザックッ!>> 部屋には 鈍い音が鳴り響きます 『あぁ…… 心が汚れ過ぎて 無くなってしまったのね』 そう言うと お姫様は 立ち上がりました 真っ白だった部屋は 真っ赤に染まり、 紅い血肉の華が 只々咲き誇っていました 『まぁ なんて綺麗な華でしょう』 お姫様は 華に駆け寄り 真っ紅に染まった白いワンピースを絞りました
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