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男の子は、小さくうなずきピックを片手に走っていった。
「あの子、文房具屋の子じゃん。ピックあげたの?」由実が立ち上がって言った。
「そうなんだ!てか由実何で知ってるの~」
「いろいろあって… さぁ帰ろっ!みんな帰ったし。」
気づけばもう周りには、誰もいなかった。
時計は、7時10分を刻んでいた。
「わかった。遅くなるといけないし…」
憂は、ギターをケースにしまい、飯田本屋に一礼して商店街をあとにした。
「由実さぁ、あの子のこと何で知ってたわけ~教えてよ~」
「いいじゃん別に 話すと長々しいからさぁまた今度!」
「今度っていつ?」
「あっ!憂、星。今日は、雲がないからきれいだよ」
「本当だ… きれい!」
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