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青い空に入道雲。
憂は、線路を越え海にいた。
しかも、ギターを持ってこず財布とケータイだけを持って。
海水浴シーズンのなか一人でじっと海を見ていた。
「きれいだなぁ~」
つい、独り言をもらしながら白い砂浜に座り込んだ。
なぜ憂が海にいるかと言うとことの発端は、昨日の話しにさかのぼる……
「憂ってさぁ~ 中退してから彼氏とかできたわけ?」
「かっ!…………はぁっ ふぅ~」
由実のあまりに急な質問に口に入れたアイスが出そうになった。
「大丈夫?むせた?」
ポケットにあったハンカチで口をおさえなが
「何それ?」
と一言、言った。
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