8月15日…

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「か・れ・し。16歳なんて青春真っ只中でしょ?高校行ってないあんたが恋でもするのかなぁって思ってさぁ~」 と言うと由実は、店員にかき氷を一つ追加注文した。 「あんた気になる子いないの? ギターが彼氏じゃつまらんよ~」 由実は、ストローでグラスの氷を回しながらこっちを見た。 憂は、目線を窓の外に移した。 「由実は、いるからいいけど…私は何て言うか…」 「あんなの一緒にいるだけ。あっちから来といてまだどっこも行ってないんだよあの野球バカと」 由実が話し終わると店員がかき氷を運んできた。 時計は、すでに5時をまわっていた。 かき氷を食べ頭を抱える由実を横目に外を見ていると思わず「あっ!」と声が出た。
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