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太陽が西に傾きはじめた。
時計は、もう午後3時。
憂(ゆう)は、アコギの入ったケースを片手に部屋を出た。
そして、台所の母、優子(ゆうこ)に「お母さ~ん。憂、行ってるから~」。と一言かけ玄関へ。
すると優子は、「あまり遅くなちゃダメよ」言い玄関まで見送りに来た。
「大丈夫!もう16だよ。」
「そうね…いってらっしゃい」
「いってきます!!」
玄関を開けたらオレンジ色の光がさした。
今日も暑いなぁと思いながらいつもの公園を目指し歩いた。
いつもの公園とは、憂の住む西浅原町の中央公園のことである。
1日中散歩や子どもたちの遊び場としてにぎわっている楽しげなところだ。
近くには、駅があり公園前の道は、サラリーマンや学生の姿が多い。
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