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「今日は、どこ行くの?」と由実が歩きながら話してきた。
「栄田商店街かなぁ」
「そっか…。何時からするわけ?」
ジーンズのポケットのケータイに手をやり、時間を見た。
午後5時3分。
「6時からで!」憂がそう言うと由実が「あんた時間帯図ってるでしょ」と笑いながら背中をたたいた。
栄田商店街は、6時頃から雑貨屋などは、店を閉めるので飲食店が賑わいはじめる時間だからだ。
線路沿いの歩道を歩きながら商店街を目指した。
時より見える線路の向こう側の海がオレンジに染まっているのが見えた。
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