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私は席に座り、物思いに耽てみる。 元々無口だった私は、周りから敬遠されがちだった。 勿論、私に話しかけてくる人達も居たけど……。 誰だって無表情で無口な奴と話していたって楽しくないらしく、すぐに私の傍を離れていった。 始めは落ち込んだりしたけど……。 同じ事が何度か起きれば人間は慣れて来るもので 私は私自身の出来事を客観的に見るようになった。 そのお陰で、無口無表情にも磨きがかかってしまい益々人が近付かなくなり中学三年間は独りだった。 別に悲しくはない、人が居ようと居なかろうと私には何の影響はない。 私はずっとそう思っていた……。
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