♂×♂(オスオス)

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クラスメートに告白された。 それも男に。 人に好かれるってのは悪いことじゃないが恋愛感情を持った同性に好かれるのも少し複雑な気分だ。 翌日から慎吾はよく俺のそばに来るようになった。 音楽の話とかうまい飯屋のこととかファッションのこととか。 俺には興味がない世界だったのでほぼ分からない話だったが慎吾の話を聞いているのは楽しかった。 授業も終わり一人一人みんな帰って行く。 教室には俺と慎吾の2人が残った。 机を並べて2人で机の上に座りなんとなくグランドを見つめていた。 『ねぇキスしていいかな?』 慎吾はポツリとつぶやいた。 特に断る理由もなかった。 美形男子の慎吾に気持ち悪いとかそういう感情はわかなかった。 慎吾が顔を近づけてくる。 そのまま拒否することなく2人の唇は触れ合った。 女の子とキスするときは胸がドキドキしたが慎吾とのキスはなんだか胸がむず痒かった。 慎吾は顔を押しつけてくる。 俺と慎吾の唇も押されて圧迫される。 慎吾は舌を入れて俺の前歯を舌でなぞる。 俺は口を開き慎吾の舌を受け入れる。 そして俺も舌を使い慎吾の舌と絡ませあう。 キスをやめると慎吾はニッコリ笑いまたふたりでグランドを見つめた。 _
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