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と、ここで敬太はあることに気づいた。
敬太は学校に行くため当然、制服を着ている。しかし、エリカは白のワンピースを着ていた。
最初は同じ学校の先輩後輩と知らなかったから、違和感はなかったけど…。
どういうことだろう?
「西園寺先輩は学校行かないんですか?」
敬太がそう尋ねると、あからさまにエリカはたじろぎ、顔を赤くして答える。
「そ、そうね。今日はちょっと私、一世一代の大勝負の日だから学校は行かないの」
学校に行かないまですることって何だろう?敬太はそんな疑問を解決するため尋ねる。
「その大勝負って何ですか?」
「今に分かるわよ。さ、行って行って」
エリカがしっ、しっといった感じで敬太を追い払う仕草をした。
大勝負が何なのか知りたかったが、これ以上この先輩関わるとろくなことにならないと思った敬太は言われるがまま、学校の方向へ歩き出した。
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