ひんやりとした机

4/12
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
びっくりしたもんで、1学期が過ぎるのは早い。 異常な速さだ。 そして異常な速さで学校を辞めてく奴が出た。 1学期の最初。不良で溢れかえっていたクラス、C組は、続々と生徒が辞めていき不良はほとんど絶滅種と呼ばれるまでに減った 他のクラスでも同じように不良共は学校を辞めて行った。 そんな中、勝也君はというと 1学期中にクラスのヤンキーにボコられて丸坊主になっていた。 「結構辞めて行ったね、翔太君」 彼はどうやら教師ではなく、クラスのヤンキーによって公正されたようだ。 今ではピアス(イヤリング)も外して、大人しくしている。 「まぁ、どうせ学年末には落ちるしな。でも馬鹿だったけど、人は良かったな」 俺は、この不良校に入るまで、ヤンキーは皆クズだと思っていたが、意外と話せる奴が多かった。 「僕はもう集(たか)られなくて済むから万、万歳だよ~」 それにしてもコイツ、変わりすぎて可愛いな
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!