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そう…始まりは些細な兄弟ケンカだったんだ。
一ヶ月前、兄さんは僕の体を取り戻してくれた。
本当に嬉しかった。
久しぶりに感じる兄さんの肌の温もり。
温かなご飯。
生身の体がこんなに素晴らしいって事を僕は忘れかけていた。
けど兄さんのおかげでその全てを取り戻す事が出来た。
その兄さんは錬成の反動で大変な事になったけど…僕らは生きていた。
ちなみに兄さんも左足を取り戻した。でも右腕は失敗したらしくて…機械鎧を真理に持って行かれてしまった。
だけど…二人とも生きていた事に感極まって二人で抱き合った。兄さんなんか、泣いちゃって…母さんのお葬式以来の事だった。
あの日から一ヶ月。
僕も兄さんも体調が戻り、旅の間に出会った人に無事に体を取り戻した事を報告する為の旅を始めた。
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