「美桜」

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鬼の形相だった西條先輩を撒いて只今駅に向かうバスの中。 『なあ、お前家どこ?』 「お前じゃないもん 美桜だもん。」 『…お前なあ』 「美桜」って呼ぶのがどんなに恥ずかしかったかわかるか? 「みーちゃん」だとわかった今「橘さん」なんて呼べるわけねーし… あ。 いいこと考えた 「またお前って言ったあ」 『じゃあ「橘さん」、 教えていただけないと送りようがないので教えていただけませんかね。』 これで少しは大人しく… ガシッ 「…れいちゃん ごめんなさぁい… 橘さんなんてよばないで?」 うっ… 『わかった… わかったから手を離してくれ…』 そんなかわいい顔で見上げられて そのうえ腕は両手でつかまれるし 目はうるうるしてるし… 初めてアキバのオタクの気持ちわかった気ぃする… (↑玲の偏見)    
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