「美桜」

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《次は、交番前~交番前~ お降りの方はボタンを押してください》 「あっここだよね」 ピンポーン! 《次停まります》 バスから降りると 「あっここからならわかる~! こっちだったよね!」 そう言って美桜は俺んちの方に走って行ってしまった。 ん?うちと近いのか? 追いかけてくと美桜は俺んちの前で立ち止まっていた。 『そこ俺んちなんだけ…』 「着いたーあ!」 …え? なにどういうこと? 俺の頭じゃ理解しがたいんだ…が!? ガチャ 「おじゃましま~す!」 「あらおかえり… 美桜ちゃんよね? こんなにかわいくなって~!」 「お久しぶりです~!」 母さんに促されて家の中に入ってった美桜。 「あら玲、 あんたもいたの? 早く入んなさいよ虫入るから。」 待て、 あんたの子供は俺だぞ? ひどくないか? それ以前に俺だけが理解できてないこの状況… なんて思いながら玄関に入ると明らかに母さんのではないパンプスがきちんと揃えて置いてあった。 誰のだ?    
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