零という少女

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「……何いまの?」 “アメ玉”の小さな呟きに答える人間はいませんでした。 答えたのは人間ではないモノ。 パックマン:零だよ。わかる? 再び文字を勝手に刻むキーボード。 現実を理解出来ない脳と、現実を理解して怖気が走る身体。 パックマン:ごめんね、遅れて パックマン:身体がどうしても言うことを利かないから、下半身を無理やり切り離して這って来たから時間かかった 零と名乗る何者かは、僕らの疑問に答えるように饒舌に語りました。 パックマン:驚かせて本当にごめん パックマン:でも、これが本当の私 凍りついた場に、徐々に浸透していく非現実的な現実。
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