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少年は空ばかり見てた。
少年は自分と親友を繋ぐ唯一の道だと信じている。
親友「なぁ。ケイ(少年)。」
ケイ「ん?」
親友「どんなに離れてもみんな空で繋がってるって思わねぇ?」
ケイ「なんだよそれ(笑)。まぁナオキらしいけどね😃」
ナオキ「なんかさ。上手く言えないけど空って凄いよな。」
ケイ「…空は終わりがないからね」
ナオキ「いいよなぁ…。」
ケイ「何が?」
ナオキ「だってさ、終わりがないって事はなんでも出来るぜ。ずっと好きな事やってられるじゃん」
ケイ「…人って限られた時間だから面白いんじゃない?終わりがなかったら、俺はたぶん何もしなくなっちゃうよ」
ナオキ「…確かにそうかもな」
ナオキ「ケド、やっぱ空好きだな」
ケイ「やっぱりナオキは変だよ(笑)」
ナオキ「アホ。お前に言われたかないわい」
ケイ、ナオキ「知ってる(笑)。アハハ😃」
コンコン
看護婦「ケイくん。ご飯の時間だよ」
ケイは一瞬で現実に戻されてしまった。
ケイ「…いらない。」
看護婦「またそんなこと言って。食べなきゃ治りませんよ。」
ケイ「…」
ケイは食事に手をつけなかった。
やむおえないのかその日から点滴を打たれるようになった。
何故自分を生かそうとするのかケイには理解出来なかった。
他人の自分に何故そこまで心配するんだ?
ほっといて欲しいのに。
生きる?生きるってなんだ?
なんでナオキは自分の前からいなくなってしまったんだろう…
あんなに笑っていたのに…。
ずっと一緒にいれると思ったのに…
ケイ「…」
ケイはいつまでも空を眺めていた…
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