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黒服の人
その人はいきなり私の目の前に現れた。
見た目は美しい女性で、黒くて長い髪。艶のある髪をサラッと流し黒い着物を着ていた。年は20歳くらいで、全体的に線が細く色白であった。私の頭の中には幽霊という言葉が浮かぶ。目には涙で濡れた跡がくっきり残り、長い間泣いた事を物語っている。誰か大切な人が亡くなったのだろうか。深入りは良くない。特にこういう場合は。私は通り過ぎようとしたら
「ちょっとお待ちを。」
と声を掛けられた。
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