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「そなた名は?」
「ついてくんな」
さっきから周りの視線が痛い。
「だがわらわは、この辺りを知らぬのだ。都は何処へ向かえば着くのだ?」
「は?都?」
「うむ!わらわは平安の都に住む者だ」
あの…千年生きた方に聞いてもらえるかい?
「お前…大丈夫か?」
「わらわの質問に答えよ!」
「……知るか!」
「知らぬ訳無かろう!自分の名だぞ!?」
「氷太。つーかお前名前の質問結構前にしたよな?今更…」
「ひょうた?面白い名だな。フフ」
「さり気なく笑うな!お前は…」
「小春。小さい春と書いて小春!陰陽寺小春」
「おんみょーじ?凄い名字だな…」
「そうか?まぁ桜挑よりは良いな」
「いや、桜挑も凄いと思うよ」
「それよりそなたは何処へ向かうのだ?」
「学校だろ。今日は平日!学校の日!」
「わらわも行ってやろうか?」
「却下」
「むぅ、そうか…」
んな格好で学校に行くなんて…
まぁこれで諦めただろう
「ならば氷太!わらわを案内してくれぬか?」
「何でそうなる!ふざけんな!」
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