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俺は攻めるのを止めて小春を見つめる。
「今…何て行った?」
「はぁはぁ…そなたは軽はずみでこんな事をしたのだろうが、おなごは裸体を見られては嫁に行けぬ…」
「だから?」
「おなごが生まれたままの姿を見せるのは、結婚した殿方だけ…」
「つまり…」
…俺は大変な事を犯したのか…!?
「そなたが、わらわにこんな事をせねば、朱雀にしか見せてはならぬ…。それなのにそなたが見てしまった…。わらわは一生をそなたに…」
「わー!もう何も言うな!」
「………」
小春は泣いていた。
俺は小春に嫌われるどころか、小春の人生を壊してしまったのか?
「簡単に言えば、小春と結婚しろって事?」
「何を言っておる!結婚だけではない…。身に子を宿す事も…」
ヤバい…。マジで、本気って書いてマジって読む位にヤバい!子供?俺はまだ18…。
「小春…。別に入れたんじゃないし、傷物になったって訳じゃ…」
「うぅ、朱雀…」
「こは…」
「やっと、やっと婚約解消だ!」
?この子今まで泣いてたよね?
「氷太!礼を言うぞ」
えっ?
「とはいえ氷太とはやはり結婚せねばな」
ニッコリと笑ってこっちを見る…。
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