彼岸花

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それから俺は急いで学校へ向かう。 只今の時刻は8:00 そろそろ自分のクラスの子供達がちらほらくる時間。 だからもしかしたら…… そこにいるかもしれない。 愛しい人が。 人間我が身を忘れると凄く早く着くもので、 かなり距離のあったマンションから学校までは、わずか10分でついてしまった。 「頼むからいてくれ!」 悲しい悲しい独り言。 微かな願いがそこにはある。 只、愛しい人の顔がもう一度みたいだけ。
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