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クラスの奴らに問い掛けても返ってくる答えは同じ
『高杉って誰?』
俺はその言葉に泣きそうになった。
心の底から信じたくない自分がいる。
だって昨日まであんなに近くにいたのに。
自分はいつもそうだ。
一番欲しいものは……すぐに消えていってしまう。
あんなにあんなに…
俺はもういくあてもなく只黄昏れながら静かに学校をあとにする。
もう生きる目的もない。
だが…死ねば楽になるわけじゃない
だって死んだってお前にはあえないんだろ?
なぁ高杉
そんな予感がした。
彼岸花。
こいつなんか大嫌いだ。
なんで高杉を連れていった?
なんでなんでなんで高杉なんだよ……
なんだよお前はそんなに俺が嫌いなのかよ!
だったら俺を連れていけよ
俺はもう何も出来ず
最後に高杉と別れた土手にいた。
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