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「蛍!何組だった!?」
「A組だよ。弥生は?」
「マジ!?やった!今年一緒のクラスだよー!!」
親友と一年ぶりに同じクラスになった私はこれから非日常に巻き込まれてゆく事など知らずに、心からA組になったことを喜んでいたのだった。
今、始業式が終わったので弥生と一緒に、全国展開してる赤と黄色がシンボルの教祖様ことピエロのファーストフード店に来ている。
「そーいやさぁ」
「んー?」
クラスわけの紙を終わったあと、自分のクラスにいき、出席番号順に並んで座った。
何かクラスわけの紙を見たときと同じクラスの人が少し違うような気がしたが、弥生と一緒のクラスで変わりないからいーかと自己完結した。
とりあえず後ろの席は人が集まるようで、終始にぎやかだった。
どちらかといえば、弥生の席に私が移動するので特に迷惑ではないのだが…その集まる席に座ってる人物が不思議すぎる。
「私の後ろに座ってる沢田ってあの沢田だよね…?」
「うん。そーだよ?
…あ。そーいや蛍は去年A組じゃなかったから、沢田のこと知らないんだ?」
「沢田のこと?」
「そ。あいつ何か一年で大分変化したのよ。
まぁ特に言うなら、あいつの周りがね」
ニヤリと笑いながら私をポテトで指しながら話しだした。
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