趣味:現実逃避

本編

まぁ、それから特に大きな事件もなく一学期が終わり、夏休みは弥生と夏祭りに行ったりして楽しく過ごせた。
もちろん夏祭りでは毎年恒例の射的屋泣かせを行った。
私の唯一の特技で趣味だけど、毎年ごめんねおじさん。

そして、二学期が始まってすぐ沢田たち賑やか組が学校を休みはじめた。

｢弥生、沢田たち休んでる理由知ってる？｣
｢ううん。でも京子ちゃん曰く相撲大会にでてるらしーけど…近くでそんな大会ないよね～？｣

結局誰もわからないらしく、風紀委員長が休んでいるのも関係あるんじゃと学校で結構な噂になっているようだ。

｢はぁ…ついてないなぁ｣

夕ご飯を食べていた時に、明日のテストで出るプリントを学校に忘れてきたことをふと思い出したので、只今夜の学校に一人で来ている。
英語苦手だからこのテストでとっとかないとヤバいし
家族は今日みんなそれぞれ用事で出掛けてるし
弥生に流石にそこまで迷惑掛けられないし
と、泣く泣く怖い思いをしながら自転車で学校に来たのだが…なんか変だ。